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法務日記帖〜仕事・日常・時々JAZZ、最近結構JAZZ〜
2012.09.14 Friday
不動産取引の「立会い」と「人間ドラマ」
こんにちは。
昨日、不動産取引の「立会い」を行いました。 司法書士は不動産という高価な取引の場合は、登記に必要な書類の確認をした後に売買代金の支払いを宣言するために、不動産取引の最終段階で「立会い」を行います。 司法書士の仕事では、「立会い」はなんら珍しいことではないのですが、昨日はとても印象に残るものでした。 ☆ 売主は父親から相続を受けた土地の所有者だったのですが、買主側の「お父さん」と生前面識がありました。 つまり、売主側の「お父さん」と買主側の「お父さん」が知り合いだったケースです。 実は、この2人のお父さんには以前から「禍根」があったようで、今回の取引には売主さん側が買主さんに実際にお会いすることを非常に心苦しく思われていました。 「禍根」の詳しい内容はよくわかりませんが、売主さん側が非常に心苦しく思われていたようですので、何らかの原因が売主の「お父さん」にあったのでしょう。 当日は、両当事者が直接お会いすることのない段取りを予定していましたが、直前になって売主側から「やはり直接お会いしてご挨拶を・・・」という申し入れがありました。 昨日、取引の現場には不動産会社の社長、売主さん、買主さんとその「お父さん」、そして私が同席しました。 売主さんが買主の「お父さん」に対して、非常に丁寧にご挨拶し、父親の生前の事についても触れると、買主さんの「お父さん」は少しハニカミながら笑って全く気にしていないような言葉をかけ、今回の土地売っていただけることに感謝しているとおっしゃっていました。 ☆ 不動産の『取引』や『代金決済』の場は、単に「書類の授受」や「「代金のやりとり」で、ある種無味乾燥な空間になりがちです。 しかし、今回のような知り合い同士の「禍根」を解消する『場』としての役割もあるのだという発見をしました。 せっかくだからこの『場』をお借りして・・・と考えた売主さんも素晴らしいし、それを受けて売主さんへの感謝を示した買主さんも素晴らしいと思いました。 そのような『場』に立ち会えた私としては、とても「人間味が詰まった空間」を体験できましたし、私自身の心も洗われたような気がします。 仕事は無味乾燥、淡々と粛々と進めていきますが、その一方でこのような「人間ドラマ」を垣間見ることができ、昨日は非常に思い出に残る「立会い」の現場になりました。 |
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